熱愛中にドーパミン神経が活性化する脳領域を解明
この研究発表は下記のメディアで紹介されました。 <(夕)は夕刊 ※はWeb版>
◆5/18 日刊工業新聞、日経テレコン21※
本学 健康科学イノベーションセンターの渡辺恭良 所長、医学研究科システム神経科学?脳神経外科学所属のメンバーおよび理研、ロンドン大学等による共同研究グループは、恋人の写真を見た時に活性化するドーパミン神経http://journal.frontiersin.org/article/10.3389/fnhum.2015.00191/abstract
補足説明
*1 ドーパミン神経、報酬系
中枢神経に存在する神経伝達物質の一つドーパミンを放出する神経細胞。ドーパミン受容体を持つ神経細胞に作用する。運動制御に関わるほか、欲求が満たされることや、他者にほめられることを行動?学習の動機につなげる報酬系に関わっている。
*2 内側眼窩前頭野(ないそくがんかぜんとうや)
前頭葉(大脳の前側領域)の中で、眼の裏側に位置する部分。
*3 内側前頭前野(ないそくぜんとうぜんや)
前頭葉の最前部(額の裏側)である前頭前野の中で、眼の上側に位置する部分。
*4 陽電子放射断層画像法(PET)
PETはPositron Emission Tomographyの略。陽電子を放出する放射性同位体を薬などの分子に組み込んで個体に投与し、体内で崩壊して放出されるγ線を測定してその分子の体内分布を見る方法。PETで投与する分子をPETプローブ、あるいはPET分子プローブと呼ぶ。
*5 機能的MRI法(fMRI)
MRI(磁気共鳴画像法)の一種で、脳内の酸素濃度に依存して変化する信号(BOLD信号)を捉え画像化することで、脳血流や脳神経活動の変化を同定する手法。1990年代初頭に日本の小川誠二博士がBOLD信号変化の現象を発見して以来、非侵襲的にヒトの脳機能を解明するツールとして利用が拡大した。